この8月にドイツのザイフェン村にあるおもちゃ博物館に行ってきました。身内がベルリンにいるのでそこを拠点にして周辺を旅行してきました。
ドイツとチェコの国境にあるエルツ山地のザイフェン村におもちゃ博物館はあります。14世紀から錫の採掘がはじまり17世紀からおもちゃ作りに移行したそうです。世界的にもおもちゃ作りで有名で、それぞれにデザインの特徴がある小さな工房がたくさんあるそうです。
博物館ではエルツ地方のおもちゃ作りの歴史とデザインの変遷が分かります。
2階の吹き抜けから見下ろしたところ。1階も2階もテーマごとにウィンドウに展示されています。
バームクーヘンのように木材を削り出し1辺切り出すと動物ができあがる~この技術すごいですよね。
翌日に野外博物館で実演をするところも見てきました。スマホの翻訳アプリでほんの少し話が聞けたのですが、型紙のようなものはなく長さゲージ(ゾウの脚用とか馬の脚用とかそれぞれの長さを決めた)をあてて確認するだけで、同じ形状のものを何個も削り出していました。
こんなにたくさん種類があります!
試作や端材のようなものも展示して、作り手としてはこちらのほうが興味をひきました。右端のサンタは現在でもこのようなタイプのものがあるのでそれの原型になったのかな?
これは型に流し込む鋳物タイプ。もともと錫の採掘をしていたので錫の人形でしょうか。時代ごと工房ごとに試行錯誤して作っていたことがうかがえます。
この展示の仕方もかわいい!たまらん!スマホの待ち受けになるかな。
マックス・シャンツは、19世紀半ばに設立されたザイフェンのおもちゃ専門学校で、多くのおもちゃ職人を育てた方だそうです。デザイン画が素敵です。現在の木のおもちゃの元になっているようなデザイン!
こんな家内制手工業で作っていたかと思うと作り手としては感動します。
時代は忘れましたがが再現された工房。こういうところで作っていたのかと思うとこれもグッときます。
有名なくるみ割り人形のドデカ版もありました。
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